「認定調査に立ち会えないけど、大丈夫だろうか」——入院中の親の申請を控えていて、そう不安になっている方に向けて書きます。
私は働きながら、1人で両親の介護をしています。母・父ともに、最初の要介護認定調査には立ち会えませんでした。当時は「それで大丈夫なのか」と思う余裕すらなかったのですが、いま振り返ると、立ち会えなかったからこその実感と、後になって在宅の調査に立ち会うようになってから知った「調査のコツ」があります。この記事では、その両方を書きます。
結論: 立ち会えなくても大丈夫でした。ただし、後で知ったコツがあります
先に結論から。
母も父も、最初の認定調査には同席していません。それでも結果には納得できました。入院中で病院にお任せする形でも、調査自体は問題なく進みます。
ただし、後に父の在宅調査に立ち会うようになってから、ケアマネジャーさんに教えてもらった大事なコツがあります。それは「できないことは、はっきりできないと伝える」ということです。詳しくは本文で書きます。
母のとき: 入院中、看護師さんにお任せでした
母の認定調査は、入院先の病院で行われました。当時は感染症の流行で面会が禁止になっていた時期もあり(このあたりは要介護認定の申請方法と流れの記事に書きました)、私は同席していません。
正直に書くと、調査の内容がどんなものかもよく分かっていませんでした。看護師さんから「お任せいただいて大丈夫ですよ」と言ってもらえたので、それなら任せようと思っただけです。不安は、あまりありませんでした。
母は入院がずっと続いていたので、私自身、病院での「普段の様子」を知りません。分かるのは面会のときの様子だけでした。だから調査員さんに何かを事前に伝える、ということもしていません。
結果は要介護5。入院中の様子から、私自身もそうだろうと想定していた通りの結果でした。「同席していればよかった」とは、特に感じませんでした。
父のとき(1回目): やはり入院中で、同席せず
父の最初の認定調査も、入院中の病院で受けました。手術後で、以前よりだいぶ痩せていた時期です。このときも母のときと同じように、病院にお任せする形で、私は立ち会っていません。
体調の変化(痩せたこと、ふらつきが出ていたこと)は見て分かっていたので、特別に何かを伝えなくても、実際の状態は調査に自然と表れるだろうと思っていました。
結果は要介護1。これも、想定の範囲内でした。
父のとき(2回目以降): 在宅調査になり、初めて同席しました
父は、母と違って毎年調査を受けています。2回目からは在宅での調査になり、このときから私も同席するようになりました。
ここで、当時のケアマネジャーさんから、いまも覚えているアドバイスをもらいました。
調査員が来ると、本人はつい「できます」と、普段よりできることをアピールする傾向があります。できないことは、できないとしっかり伝えたほうがいいですよ。
言われてみれば、たしかにそうかもしれない、と思いました。本人からすれば、調査員さんという「他人」の前では、つい頑張ってしまう気持ちも分かります。でも、それでは普段の大変さが正しく伝わりません。それ以来、同席するときは「できないことはできない」と、本人に代わってはっきり伝えるようにしています。
調査は「人」が判断するもの。結果にはばらつきもある
もうひとつ、在宅調査に何度か立ち会って感じたことがあります。
父の要介護度は、これまで要介護1→要介護2→要介護1と変遷しています。体の状態が大きく変わったというよりも、そのときどきの調査員さんが、できる・できないをどう受け取るかによって、判定に幅が出ることがあるように感じました。
調査項目のできる・できないをどう調査員さんに伝えるかで、結果は変わりえます。要介護度によって使えるサービスの量(区分支給限度基準額)も変わるので、できれば高めの区分を、と思う気持ちが働くこともあるかもしれません。それでも、判定はあくまで本人の状態に対して行われるものなので、実際にできること・できないことを、ありのまま正確に伝えるのが基本だと、私は考えるようになりました。
そして、判定は最終的に人が行うものである以上、調査員さんのそのときの受け取り方に委ねられる部分もある、というのが正直な実感です。もし結果に納得できない場合は、認定の有効期間中でも「区分変更申請」ができる制度があります(介護保険法第29条・第33条の2)。心身の状態が変化したときに、次の更新を待たずに要介護度の見直しを求められる制度で、申請から認定までは原則30日以内、本人・家族のほかケアマネジャーが代行することもできます。詳しくはお住まいの市区町村の窓口にご確認ください。
同じように立ち会えない方へ
いまのわが家の実感をまとめると、こうなります。
- 入院中の調査は、病院にお任せしても大丈夫。 母も父も、それで納得できる結果でした
- 在宅での調査に同席できるなら、「できないことはできない」とはっきり伝える。 本人はつい頑張ってしまうことがあります
- 調査結果には、ある程度のばらつきが出ることもある。 納得できなければ、区分変更の申請という手段もあります
立ち会えないからといって、過度に不安になる必要はないというのが、2人分・複数回の調査を経験した私の実感です。それでも、もし在宅で調査を受ける機会があれば、この記事で書いたことを少しでも思い出してもらえたら嬉しいです。
まとめ
- 母・父とも、最初の認定調査は入院中で、私は同席していません。それでも結果には納得できました
- 父の在宅調査からは同席するようになり、ケアマネジャーさんから「できないことはできないと伝える」ことの大切さを教わりました
- 調査は人が判断するため結果にばらつきが出ることもあり、納得できなければ区分変更の申請という道もあります
うちの場合の実感なので、詳しい制度や手続きはお住まいの市区町村にご確認ください。次は、地域包括支援センターに相談に行ったときの話を書く予定です。
こもれび



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